両者プール3戦全敗で迎えた順位決定戦の初戦。大会初白星を狙った日本でしたが、ボールは保持するものの、ミスやターンオーバーを繰り返し、経験値と体格で優位に立つイタリアを攻略することはできませんでした。

女子シックスネーションズで毎年プレー経験を重ねるイタリアは、勝負処で守備を固め、チャンスは逃さずトライに繋げる堅守速攻を披露。特に、両サイドをうまく使ったカウンターがはまりました。

前半、日本はボールを保持しながら、敵陣22メートルライン付近の攻防で相手を崩すことができません。それでも前半32分にゴールほぼ正面でペナルティゴールの機会を得ましたが、FB清水麻有選手のキックは右に外れて先制の機会を逃します。

イタリアに何度かキックチャージでプレッシャーをかけられ、日本はキックも効果的に使えず、自陣ゴール前で相手FWに押し込まれる展開になると、前半終了間際にイタリアに先制のトライを許します。後半早々にも、イタリア選手のケガ治療の中断から再開した直後に、WTBに左サイドを突破されてトライを決められました。

日本は48分にSO山本実選手のインターセプトからフェーズを重ねて攻め込み、55分過ぎにもゴール直前まで押し込む場面を作りましたが、いずれも相手のプレッシャーにボールを失い、あるいはペナルティを取られて、トライにはなりません。

イタリアは58分、79分と、カウンターからサイドを突破してトライを重ね、今大会初勝利を手にしました。

 齊藤主将は、「フィジカルの戦いでイタリアが自分たちに勝っていた。タックルラインの攻防で受け身になってしまった」と言います。

「相手ゴールラインまで攻めたが、自分たちのミスで自陣に戻されてしまい、チャンスにトライを獲り切れなかった。反則については試合前から丁寧に行こうと意識して戦ったが、ボールキャリアが横に倒れてターンオーバーされるなど、修正しきれなかった」と肩を落としました。

 女子日本代表の有水剛志ヘッドコーチは、選手の疲労が試合に影響したと振り返りました。

「気持ちは入っていたが、80分間最後まで戦うエネルギーが残っていなかった。試合開始から半歩、一歩ずつリアクションが遅く、(プール最終戦の)オーストラリア戦後からリカバリーを含めてうまく調整してきたが、想定以上に選手の疲労が蓄積されていた」と語り、トライを獲り切れなかった点については、「甘さでもある」と話しました。

この結果、日本は11位決定戦へ回ることになり、大会最終日の8月26日に、スペインに7-31で敗れた香港と対戦することが決まりました。

 有水ヘッドコーチは、「1勝もできずには帰れない。最後の試合は必ず勝つ」と話しています。